油化機とは
油化機は、廃プラスチックを10mm以下に破砕し、溶解・熱分解して気化、冷却することでA重油相当の燃料油に再生する装置です。高周波誘導加熱方式を採用し、温度を1度単位で制御できるため高品質な生成油が得られ、排気ガスの低公害化や発電への再利用も可能です。環境保全や資源循環に貢献し、ゼロエミッション社会の実現を目指す持続可能なリサイクルシステムです。
綿谷製作所では特許取得の技術力で油化機の設計・製造・販売をしております。
油化機の特徴
油化機のフローチャート
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STEP1
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材料搬入→減容・溶解→熱分解へ
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1.砕(粉砕・裁断)された廃プラスチック材料をホッパーに投入します。
- ジャケットで冷却されているので、溶けた材料で詰まる事はありません。
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2.押出機のスクリューに材料が巻き込まれ、減容されながら溶解していきます。
- 溶解中に発生するガスは溶解した樹脂と共に分解槽に送り込まれますので押出機からはほとんど放出されません。
- 与熱はヒーター加熱で材料によって温度を変更します。
- 3.スクリューによる押圧で熱分解槽へ供給されます。
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STEP2
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熱分解→凝縮
- 1.押出機より供給された材料は、導入管を通り高周波誘導加熱方式で加熱された熱分解槽の中へ導かれます。
- 2.熱分解槽には底面加熱用と胴回り(側面)加熱用として加熱コイルが組み込まれておりそれぞれ高周波誘導加熱装置により、供給された材料の種類や量によって分解する温度と分解速度を任意に制御しながら、熱分解~気化処理します。
- 3.表面に生成される「被膜」は、撹拌器で破壊し、分解速度を一定にします。
- 4.分解ー気化したガスは、排出口よりコンデンサーに導かれます。
- 5.熱分解される過程で発生する残渣は、十分に冷却したのち底面中央にある残渣排出バルブを開き、熱分解槽の下にある残渣槽へ排出します。
- 分解中、内圧が異常に上昇した場合には破裂弁(安全弁)が作動し、ガスは水封槽へ導かれ、内圧上昇を防ぎます。
- 運転中に異常が発生し運転停止になった場合や非常停止させた場合は、加熱停止と共に不活性ガス(窒素ガス)を自動的に封入します。
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STEP3
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凝縮(ガス冷却)-強化→貯油(回収)へ
- 熱分解-気化したガスを冷却し、凝縮-液化する部分がコンデンサーで、冷媒はクーリングタワーより供給-循環される水です。
- 生成量はサイトグラスで確認することができます。コンデンサーは、タンクと共用し伝熱面積を大きくする事が出来、パイプコンデンサーのように目詰まりする事がありません。
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STEP4
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残渣排出→回収へ
- 熱分解する過程で発生する残渣や材料に混入した金属等夾雑物を、熱分解槽が十分冷えた事を確認し、窒素ガスを送り込み残渣排出バルブを開き、残渣槽へ落とします。熱分解槽内の残渣を落とし、残渣排出バルブを閉じれば、装置の運転は可能です。
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STEP5
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オフガス処理
- 熱分解槽にて分解-気化したガスで、冷却しても液化しないガス(オフガス)は、安全装置である水封槽に導かれ、縁切りをした後、大気へ放出させます。なお、熱分解槽にて安全弁が作動して排出されたガスも、水封槽を通り大気へ放出します。
油化機のラインナップ
| 形式 |
最大処理量 |
特徴 |
| MS-30 |
30kg/hours |
- 据置型で、連続処理が可能です。減容・溶解には構造が簡単で実績のある押出機を用いることでトラブルがありません。更に24時間連続稼働を可能にしました。
- 熱分解には高周波誘導加熱方式で材料に応じた加熱パターンがすぐに実現することができます。
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| MS-50 |
50kg/hours |