こんにちは、広報担当です。「綿谷製作所って結局何の会社なの?」と聞かれることが時々あります。たしかに当社は鋳物加工、組立、環境装置という、一見つながりの見えにくい3つの事業を持っています。今日はこの3本柱について、それぞれ何ができるのか、何が強みなのかを、できるだけ分かりやすくご紹介します。
① 鋳物加工 ―― 「大きくて、数が少ない」を得意とする加工部門
まず鋳物加工です。当社の加工部門では、鋳物をはじめ鉄、アルミ、ステンレスといった金属材料の切削加工・研削加工を行っています。
鋳物加工と記載しているのは当社では加工品の7割が鋳物加工を行っているからです。
正直なところ、金属加工を行っている会社は他にもたくさんあります。当社が選ばれる理由は、「形状が比較的大きいワークを、多品種・少量で」加工できる体制を持っている点です。大型のマシニングセンターや横型・縦型のフライス、各種研削盤を揃え、1/1000ミリ単位の精密な仕上げまで一貫して対応できます。
「うちの部品は形が大きくて、数も少ないから断られてしまう」というお悩みを抱えるお客様にこそ、ぜひ一度ご相談いただきたい部門です。社内で組立部門も持っているため、自社の専用機に使う部品加工で培ったノウハウを、外部からのご依頼にもしっかり活かせるのが当社らしさだと思っています。
② 組立 ―― 部品調達から配線・運転調整まで、すべて社内でやり切る
次に組立部門です。ここが綿谷製作所の一番の特徴だと、私は社員として感じています。
当社は射出成形機や各種専用機械について、部品調達(自社加工を含む)から組立、配線、運転調整まで、一連の工程をすべて自社内で完結させる一貫生産体制を持っています。長年、日精樹脂工業株式会社樣の指定協力工場として小型の射出成形機を手がけてきた実績があり、その技術は工作機械や農業用機械(長ネギ洗浄機など)や医療用機械、各種検査装置といった、まったく異なる分野の専用機にも応用されています。
一貫生産の強みは、工程ごとに会社をまたがないことです。加工担当と組立担当が同じ社内にいるので、現場ですぐに相談ができ、問題があればその場で調整できます。お客様にとっては「ここに頼めば形になる」という安心感につながっているはずです。既製品のオーバーホールにも対応していますので、新規の機械づくりだけでなく、今動いている機械のメンテナンスでお困りの方もぜひお声がけください。株式会社ツガミ様の転造盤も製造しており、修理依頼にも対応しております。
③ 環境装置 ―― ものづくりの力で、循環型社会をかたちにする
最後に環境装置部門です。実はここ、社外の方からは「えっ、町工場がそんなこともやっているの?」と驚かれることが多い事業です。
当社は廃棄プラスチックを油に還元する油化装置、生ごみや有機廃棄物を加水分解処理する亜臨界水処理装置、そして光触媒と可視光LEDを組み合わせたLED空気清浄機「Pleiades」など、環境・省エネ分野の装置を自社で開発・製造・販売しています。油化装置で生成された油は重油の代替として使え、亜臨界装置で処理された有機物は肥料や飼料に生まれ変わります。寒冷地の冬場でも、この油でボイラーを動かして農業生産を支えている事例もあります。
ここで活きているのが、鋳物加工と組立の技術です。環境装置は「アイデアはあるけれど、形にする手段がない」という中小企業様やベンチャー企業様の特許技術・構想を、図面化から部品調達、組立まで一貫してお手伝いするケースが多くあります。加工と組立、両方の力を持っているからこそ、新しい技術を素早く実用化できるというのが、この事業の強みです。
まとめ ―― 3つの事業がつながっているのが綿谷製作所です
鋳物加工、組立、環境装置と、別々に見えるかもしれませんが、実は「加工」と「組立」という2つの技術が土台にあって、その応用先が射出成形機や専用機械であったり、環境装置であったりするだけ、というのが実際のところです。
「こんな部品、頼めるかな」「こんな装置、形にできるかな」と思ったら、ジャンルにかかわらずまずはご相談ください。次回のコラムでは、各部門で働く社員のインタビューをお届けする予定です。お楽しみに。